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AWS Cloud9 EC2環境を構築する

AWS Cloud9 は、ブラウザのみでどのマシンからでもコードを記述、実行、デバッグできる、クラウドベースの統合開発環境 (IDE) です。

とはいえ、何でもできるわけではありません。 基本はサーバーサイド向けです。
特にサーバーレスアプリケーション(Lambda)の作成、実行、デバッグが簡単になります。

サポートしているリージョン

AWS Cloud9がサポートしているリージョンは以下の5ヶ所です。

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国東部 (オハイオ)
  • 米国西部 (オレゴン)
  • アジアパシフィック (シンガポール)
  • EU (アイルランド)

東京リージョンはありませんが、Cloud9の設定画面で、Lambdaリソースのリージョンを変更できます。

日本から接続する場合は、レイテンシが小さいシンガポールリージョンがおすすめです。

【追記】2019/04/05 東京リージョンに対応しました。

環境作成

それでは、さっそく環境構築してみましょう。

サービス [開発者用ツール] - [Cloud9] を選択して、[Create environment]ボタンをクリックします。

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環境名

環境名説明を入力して、[Next step]ボタンをクリックします。

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環境名説明は、ダッシュボード(Your environments)画面の[Edit]ボタンから、いつでも変更できます。

環境設定

今回はデフォルトのまま[Next step]ボタンをクリックします。

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  • 環境タイプ(Environment type)
    • 用意されたEC2インスタンスを起動するか
    • SSHで自分で用意したサーバーを指定するか
    • 後から変更不可能
  • インスタンスタイプ(Instance type)
    • 環境タイプにEC2を選択した時のインスタンスのタイプ
    • デフォルトはt2.micro
    • インスタンス停止中に [コンピューティング] - [EC2] - [インスタンス] から変更可能
      • [インスタンスの設定] - [インスタンスタイプの変更]
  • コスト削減のセットアップ(Cost-saving setting)
    • すべてのウェブブラウザインスタンスが閉じられてからEC2インスタンスがシャットダウンするまでの時間
    • デフォルトは30分後
    • シャットダウンしない場合はNeverを選択
    • Cloud9の設定画面から変更可能
      • [Project Settings] - [EC2 Instance] - [Stop my environment]

確認

問題がなければ[Create environment]ボタンをクリックします。
数分で起動します。

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起動画面

起動直後の画面です。

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IDE チュートリアル

メニューバー

表示/非表示

メニューバーの左端の矢印を選択して非表示、中央の矢印で表示ができます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cloud9/latest/user-guide/images/ide-hide-show-menu-bar.gif

ダッシュボード画面の遷移

[AWS Cloud9] - [Go To Your Dashboard]でダッシュボード(Your environments)画面に遷移できます。

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ダッシュボード画面

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プロセスリスト

[Tools] - [Process List] でプロセスリストを表示できます。

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プロセスの停止、強制終了ができます。

環境ウィンドウ

環境ウィンドウには、フォルダとファイルが表示されます。
隠しファイルを表示するには、環境ウィンドウにある歯車アイコンを選択して、 [Show Hidden Files] 項目をチェックします。

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隠しファイルが表示されます。

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非表示にするには、再度 [Show Hidden Files] 項目をチェックします。

ターミナル

ターミナルウィンドウからEC2インスタンスに対して、各種コマンドを実行できます。

$ cat /etc/system-release
Amazon Linux AMI release 2018.03

$ uname -srv
Linux 4.14.62-65.117.amzn1.x86_64 #1 SMP Fri Aug 10 20:03:52 UTC 2018

AWS-CLIやgitも既にイントールされています。

$ aws --version
aws-cli/1.14.9 Python/2.7.14 Linux/4.14.62-65.117.amzn1.x86_64 botocore/1.8.13

$ git --version
git version 2.14.4

インストール済みのパッケージをアップデートします。

$ sudo yum -y update

右上のサイズ変更アイコンを選択すると、ターミナルを全画面表示にすることができます。
再度選択すると、元のサイズに戻ります。

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参考